法大奥山研究室

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7. 式(Expressions)


 演算子が作用する変数をオペランド(Operand)と言います。1つのオペランドをとる演算子を「単項演算子」(Unary Operator),2つのオペランドをとる演算子を「二項演算子」(Binary Operator),3つのオペランドをとる演算子を「三項演算子」と言います。これまで見た演算子の内,sizeof演算子は単項演算子,単純代入演算子は二項演算子です。

 値の計算を指定したり,オブジェクトや関数自体を示したり,副作用を起こす演算子とオペランドの組を(Expression)と言います。sizeof(int) も式,また,代入式 m = p も式,また

int x = 99;

x が他で使用される場合,x 自体式です。

 代入式で見たように,式自体,値を持ち,したがって,式は型を持つことになります。更に,代入式で見たことは,とったオペランドの型が異なる場合,右辺側の値を左辺側の型に変換してしまうことです。ここで見る演算子には,そのような「暗黙の型変換」(Implicit Conversion)を行うものを含みます。


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