数学の関数と同様,受け取る独立変数と排出する従属変数があります。独立変数を仮引数(パラメータ,parameter)と呼び,従属変数の値を戻り値,返り値,或いは返却値(return value)と呼びます。
C言語では,すべての変数がデータの型を持っています。したがって,引数や返却値にも型があります。関数を定義する際,それらを指定する必要があります。
■関数の定義
返却値型 識別子(仮引数の型 仮引数,...) { /* 本体 */ }
返却値型(return type)は void
か,配列型を除くオブジェクト型でなければならない。
例えば,これまで使用してきた
int main(void) { /* ... */ }
の場合,引数をとらず,返却値として int
型変数を返す関数 main
の定義となります。次の場合,
double f(char x, int y) { /* ... */ }
仮引数に char
型と int
型の2つの独立変数をとり,double
型の従属変数を返す関数 f
の定義となります。