UNIX入門:1. ユーザとコンピュータ
UNIX上でプログラムを作成し,それを動かす方法を見ました。ここからは,UNIX の操作自体を1つ1つ見て行きましょう。
* UNIXの操作ではなく,シェル・プログラミングを学びたい方はB Shellに,C言語を学びたい方はC言語に進んでください。
先ずは,いつかの用語を確認しましょう。
- コマンド (Command)
ユーザが行いたい処理をキーワードのような形にしたもの。人間の言葉をコンピュータに理解させるための造語。
- ターミナル (Terminal)
コマンド入力のユーザインターフェイス (Command User Interface, CUI)。端末。UNIX のサーバーに ssh 接続 (ログイン,login) 後の画面もそうです。この画面にコマンドを入力し,処理させます。
- プロセス (Process)
実行中のプログラム。
- カーネル (Kernel)
CPU,プロセス,メモリなどを管理している中枢。まさに「核」。
- シェル (Shell)
カーネルとユーザ (ターミナル) の間を繋ぐコマンド解釈装置。ユーザが行いたい処理をコマンドの形で受け取り,それをカーネルに渡し,処理結果を出力。カーネル (核) を覆う「殻」というイメージ。シェルには,シェル・プログラミングで見るように,プログラミング言語としての一面もあります。
シェルには「Bシェル (Bourne Shell)」と「Cシェル (C Shell)」があります。Bシェルは,処理の速さと書式が洗練されているため,シェル・スクリプトに向くと言われています。Cシェル (csh) は,C言語の要素を取り入れたシェルで,ユーザインターフェースに優れているようです。
ターミナルに使われているシェルは,次のようにして確認できます。
% printenv SHELL % echo $SHELL