日本経済論:第5回講義ノート

2012年5月14日 月・3
※前回残り終了後

第5回 日本のインフレ・デフレ(2)

<今日の内容>
■Q1. いつ,インフレが起こるのか?デフレは?
■Q2. インフレ,あるいはデフレと景気の関係は?
1 フィリップス曲線と自然失業率仮説
 1.1 フィリップス曲線
 1.2 自然失業率仮説
2 日本のフィリップス曲線

1 フィリップス曲線と自然失業率仮説

1.1 フィリップス曲線

●W. フィリップス(1958)
(1) 1861〜1957の英国データ
(2) 名目賃金率 vs. 失業率
 ⇒ トレード・オフ

1.2 自然失業率仮説

●自然失業率
 "NAIRU",「インフレ非加速的失業率」
 (Non-Accelerating Inflation Rate of Unemployment)
 定常状態(長期均衡)でも発生する失業率
 =構造的失業率+摩擦的失業率

●自然失業率仮説
長期的にはフィリップス曲線はNAIRUで垂直
⇒ 推移:「短期フィリップス曲線」

2 日本のフィリップス曲線

●インフレ率:対 完全失業率,1956年度〜2010年度
インフレ率 vs. 失業率

■Q. 自然失業率仮説は,成り立っていないのか?貨幣錯覚,あり?それとも,つねに不景気?

●インフレ率と完全失業率:時系列
インフレ率,失業率:時系列