日本経済論:第17回講義ノート
2012年10月1日 月・3
後期第2回 終身雇用・年功制 (1)
<今日の内容>
1 終身雇用・年功制の特徴
2 終身雇用・年功制・企業別組合の生い立ち
3 終身雇用・年功制のいくつかの仮説・理論
1 終身雇用・年功制の特徴
- 新卒中心の採用
- 定年制
- 年功賃金体系
- 取締役内部昇進制
- 企業別労働組合
- [補完]企業は,利潤追求というよりは,むしろ売上追求
2 終身雇用・年功制・企業別組合の生い立ち
- 戦前
- 職務給,職能給,日給制
- 官製企業
- 戦中:統制経済
- 従業者雇入制限令 (1939),従業者移動防止令 (1940),労務調整令 (1941)
- 賃金統制令 (1939, 1940),会社経理統制令 (1940)
- 戦後
- 労働三法の成立
- 1945 労働組合法
- 1946 労働関係調整法
- 1947 労働基準法
- 生産管理闘争
- 「電産型賃金体系」の導入
- 1949 労働組合法,全部改正
- 1952 電産・炭労スト
- 1953 日産争議
- 労働三法の成立
- 高度成長期
3 終身雇用・年功制のいくつかの仮説・理論
■Q. 企業側のメリット・デメリットは?従業員側のメリット・デメリットは?
- 労働争議説
- 歴史的経路依存説
- 制度補完性
- 企業特殊的人的資本形成
- 人質説,職務怠慢仮説