日本経済論:第20回講義ノート
2012年10月22日 月・3
後期第5回 メインバンク・システム (1)
<今日の内容>
1 メインバンク・システムの特徴
1.1 金融の基礎
1.2 メインバンク制の特徴
2 メインバンク・システムの生い立ち
1 メインバンク・システムの特徴
1.1 金融の基礎
●直接金融
●株式
●普通社債
●間接金融
●負債
●抵当権
1.2 メインバンク制の特徴
- 資金の安定的供給:貸出シェア1位,かつ,直接金融非依存
- 「メインバンク」競争力向上活動:決済口座集中など
- 企業の経営権安定化活動:主要株主
- 救済イニシアティブ:役員派遣と「状態依存型ガバナンス」
- シンジケート内役割分担と利益配分:モニタリングとレント
2 金融の歴史
- 戦前
- 1927 金融恐慌
- 1928 銀行法
- 1933 「社債浄化運動」,担保付社債信託法改正
- 戦中:統制経済
- 戦時初期
- 1942 金融統制団体令
- 1943 軍需会社法
- 1944 軍需融資指定金融機関制度
- 1945 軍需金融等特別措置法
- 戦後
- 1947 融資準則(金融機関資金融通準則),独占禁止法
- 1948 証券取引法改正
- 1949 株価暴落
- 1953 株価暴落,独占禁止法改正
- 1965 証券不況
- 1970-72 株価暴落
- 1973 無担保転換社債(ただし,クリアー物件付き)
- 1977 適債基準
- 1978 無担保外債(イトーヨーカ堂)
- 1979 外為法・外国貿易管理法改正,海外起債ラッシュ
- 1979 日本初完全無担保転換社債(松下電)と財務制限条項
- 1981 公債証券業務解禁(証券取引法改正)
- 1985 戦後初無担保普通社債の発行(TDK),ユーロ円債発行
- 1985-1994 預金金利自由化
- 1987 CP市場解禁
- 1990-1 バブル崩壊
- 1993 金融制度改革法,BIS規制適用
- 1996 社債 適債基準の撤廃,財務制限条項の自由化
- 1997-98 大手・中堅金融機関の破綻(拓銀,長銀,日債銀,山一,三洋証券)
- 2002 持ち合い株時価会計化
- 2007 新BIS規制適用
[資料]金融庁HP内各資料