現代経済学応用:第16回講義ノート
2012年9月18日 火・3[新]現代経済学応用B[旧]ミクロ経済学B
後期第1回 後期「ミクロ経済学B」のテーマ
<今日の内容>
0 評価,課題,教材について
1 後期「ミクロ経済学B」のテーマ
0 評価,課題,教材について
評価について
- シラバス参照
課題について
- 授業の復習問題
- 課題の設置場所
授業支援システム ⇒ 現代経済学応用B(旧カリ:ミクロ経済学B) ⇒ テスト/アンケート
- 課題の期限について
- 授業の4〜5日前に公開
※ 授業支援システムにメールアドレスを登録しておけば通知される - 締め切り:翌授業日前日一杯まで
※ 「提出」ボタンを押さない限り,提出にはならない
※ 「提出」ボタンを押さない間は,解答可能:解答に制限時間はない
- 授業の4〜5日前に公開
教材について
- 教材の設置場所
授業支援システム ⇒ 現代経済学応用B(旧カリ:ミクロ経済学B) ⇒ 教材
1 後期「ミクロ経済学B」のテーマ
問題意識
[例1.1](奥山 15章 例15.1)
Tさんは,現在,ある企業で月給18万円で働いている。ところが,彼女には,ある特定の職種について高い評判があり,現在,企業 A,B,C が雇用したいと望んでいる。企業 A,B,C は,各々,彼女を雇用することで 1ヶ月当たり 54 万円,48 万円,そして 45 万円の売上を稼得できる。
- Tさんの労働資源のA社,B社,C社への配分 → 資源配分の仕組みへの探求
- 資源配分の仕組みの例
- 投票(多数決)
- くじ引き(抽選)
- 政府による価格規制と数量割当
- オークション
- 自由交渉
■Q1. 社会全体から見た場合,いずれの仕組みが採用されるべきか。
■Q2. 関係者から見た場合は,どうか。どのような仕組みであれば,全員,納得するであろうか。
■Q3. Tさんから見た場合は,どうか。Tさんにとって,最も望ましい結果を生み出す仕組みは?
[例1.2](奥山 2章 練習問題2.3)
ある特定の仕事について,A社,B社,C社がそれぞれ月1人分を新規雇用したいとする (1名を超える雇用は売上増にはならないとする)。新規雇用による各社の売上増は,次の通り。
A社:55万円,B社:40万円,C社:25万円
この仕事に対し,次の3人が就職を希望している。各々は,この仕事に就かないときに,他の仕事で次の月給を稼得できる。
Tさん:10万円,Uさん:20万円,Vさん:30万円
■Q.I.市場取引であれば,だれがどの企業に雇用されて行くのであろうか。
■Q.II.そのとき,月給は,いくらになるのであろうか。
■Q.III.また,各主体は,いくら改善するのであろうか。
■Q.VI.市場取引に参加しない主体は,現れないのであろうか。もし現れるとすれば,全員が取引に参加できる市場取引以外の資源配分の仕組みは,存在しないのであろうか。
■Q.V.その方法は,市場取引よりも優れた効能をもたらすのであろうか。
■Q.VI.その方法を政府が制度化したときに,その目的は実現されるのであろうか。
■Q.VII.市場取引の結果に,全員が納得するのであろうか。
後期授業内容について
- 需要曲線,供給曲線,市場均衡 (奥山 2章 2.1〜2.3) ⇒ Q.I,Q.II
- 経済厚生 (奥山 2章 2.4) ⇒ Q.III〜Q.VII
〜 以降は,Q1〜Q4 への探求 〜
- 資源配分の仕組み(1) 投票 (奥山 16章 16.1, 16.2)
- 資源配分の仕組み(2) くじ引き (奥山 15章)
- 資源配分の仕組み(3) 政府による価格規制・数量割り当て (奥山 15章)
- 資源配分の仕組み(4) オークション (奥山 15章)
- メカニズム・デザイン(1)表明原理とその応用 (奥山 15章)
- メカニズム・デザイン(2)オークション (奥山 15章)
- メカニズム・デザイン(3)不可能性定理 (奥山 17章 17.1, 17.2)
- メカニズム・デザイン(4)ナッシュ遂行 (奥山 17章 17.3)
- 公共財 (奥山 9章)
- メカニズム・デザイン(5)公共財 (奥山 17章 17.4)