企業と経済・応用:第1回講義ノート
イントロダクション (2011/4/11)
<今日の内容>
・教員紹介
・学習目標,授業方法,文献案内,評価方法
・「ミクロ経済学」について
1 教員紹介
2 学習目標,文献案内,評価方法,授業内容
- シラバス(Webシラバス)
- 授業の進め方
- 講義ノート
教員用に作成したものをWebに掲載
教科書のレジュメ - 今日の問題意識とキーワード
- 数回に1回,練習問題とその解答・解説
- 講義ノート
3 「ミクロ経済学」について
- [今日の問題意識]
- 企業にかかわる経済現象には,どのようなものがあるのであろうか。それを説明する理論には,どのような仮説があるのであろうか。
- [キーワード]
- ミクロ経済学,マクロ経済学,集計量,希少性,資源配分
- [教科書]
- 第1章1.3, 1.4
- [関連練習問題]
- 教科書 問題1.1 (第1章, pp. 13-14)
3.1 企業と経済現象
- 市場予測,関連産業の動向と自社商品への需要
- 企業の社会における役割
- 株主の利益を考えるべきなのであろうか。
- 経済成長に貢献するには,企業は何をすれば良いのであろうか。
- カルテルが法律違反になるのは何故なのか。
- 下請け,親会社といった分業は,全体の利益に貢献するのであろうか。
- 他社と異なる製品を作るべきなのであろうか。
- 店舗は,どのような場所に設置すれば良いのであろうか。
- 企業内部の活動
- 生産性が最も高いところで生産すれば良いのであろうか。
- 費用を最小にすれば良いのであろうか。
- 機械はリースにすべきなのか,それとも買った方が良いのであろうか。
- 売上げを最大にすれば良いのであろうか。
- 株主の利益を考えるべきなのであろうか。
- 人事と企業の利益はどのように関係しているのであろうか。分業すれば,利益が上がるのであろうか。複数の人が仕事を分担することのメリット,デメリットは何であろうか。
- 組織構造と生産性はどのように関係しているのであろうか。
3.2 「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」
- ●マクロ経済学
- 集計量
- ●ミクロ経済学
- 個々の主体,個々の商品市場,それら全体での取引:希少性 vs 資源配分
- 消費者(家計)理論
- 生産者(企業)理論
- 市場均衡
- 厚生経済学
- 不完全競争 独占,寡占,製品差別化,価格競争,etc., etc.
[例1.1](教科書, 練習問題2.3) ある特定の仕事について,A社,B社,C社がそれぞれ月1人分を新規雇用したいとする (1名を超える雇用は売上増にはならないとする)。新規雇用による各社の売上増は,次の通り。
A社:55万円,B社:40万円,C社:25万円
この仕事に対し,次の3人が就職を希望している。各々は,この仕事に就かないときに,他の仕事で次の月給を稼得できる。
Tさん:10万円,Uさん:20万円,Vさん:30万円
■Q1.「市場」であれば,だれがどの企業に雇用されて行くのであろうか。
■Q2.そのとき,月給は,いくらになるのであろうか。
■Q3.また,各主体は,取引によって,いくら改善するのであろうか。
■Q4.市場での取引に,全員が納得するのであろうか。
■Q5.取引に参加しない主体は,現れないのであろうか。もし現れるとすれば,全員が取引に参加できる方法は,ないのであろうか。
■Q6.その方法は,市場よりも優れた効能をもたらすのであろうか。
■Q7.その方法を政府が法制化したときに,その目的は実現されるのであろうか。