現代経済学基礎:第4回講義ノート
2014年4月30日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎
経済学の問題意識と経済学説概史
- [今日の内容]
-
1 経済学の問題意識
2 経済学説概史 - [今日の問題意識]
- 経済学の問題意識と学説
- [キーワード]
- 相対価格,資源配分,希少性,所得分配,市場メカニズム,古典派,見えざる手,セイ法則,有効需要の原理,限界革命,新古典派,ケインズ革命,ミクロ経済学,マクロ経済学,合成の誤謬,分割の誤謬,ケインジアン
- [参考書]
- 奥山 1章 1.3節, 1.4節
1 経済学の問題意識
- 主体の選択
- <例2.1> (第2回講義)
レンタカーのリース料 vs. 自動車の価格 → 相対価格 (relative price)
- <例2.1> (第2回講義)
- 資源配分
- 希少性 (scarcity)
- トレード・オフ
- 所得水準
■Q. 所得が増加すれば,選択範囲は? - 所得分配
- 「格差」
- 市場の機能,効能 vs. 政府の介入
- 市場メカニズム vs. 資源配分, 所得水準, 所得分配, etc., etc.
- 経済に対し,政府がしてはならないこと
- 市場以上の効能を政府が発揮可能か
- 経済制度
- 市場経済の特徴
■Q. それらを部分的,あるいは,すべてを排除した経済制度は?
- 市場経済の特徴
2 経済学説概史
2.1 古典派経済学(Classical Economics)
- アダム・スミス (1776)『国富論』
- 「見えざる手 (Invisible Hand)」
- 経済自由主義 (Economic Liberalism)
- D. リカード (1817)『経済学および課税の原理』
- 「セイ法則」
- T. マルサス (1820)『経済学原理』
- 「有効需要の原理」
- J. S. ミル (1848)『経済学原理』
2.2 「限界革命」から「ケインズ革命」
- クールノー (A. A. Cournot, 1801-1877)
1838年の著書『富の理論の数学的原理に関する研究』 - 限界革命 1870-71
- W. S. ジェボンズ → エッジワース
- C. メンガー → オーストリア学派 → ハイエク
- L. ワルラス → ローザンヌ学派 → パレート
- ケンブリッジ学派(新古典派,Neoclasscial)
- A. マーシャル (1890)『経済学原理』
- A. C. ピグー
- J. M. ケインズ
- ケインズ革命
- J. M. ケインズ (1936)『一般理論』
- J. R. ヒックス,IS-LM分析, 1937
2.3 「ミクロ経済学」&「マクロ経済学」
- ミクロ経済学 (Microeconomics) と マクロ経済学 (Macroeconomics)
J. M. Keynes, The General Theory, 1936, p. 293
"The right dichotomy is, I suggest, between the Theory of the Individual Industry or Firm and of the rewards and the distribution between different uses of a given quantity of resources on the one hand, and the Theory of Output and Employment as a whole on the other hand."- 資源配分上の価格・市場の役割
- 集計量を対象に景気変動,経済成長
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■Q. 個々の数量を合計すれば,一国全体の動きを見れるのでは?
- 合成の誤謬 (Fallacy of Composition)
- 分割の誤謬 (Fallacy of Division)
- 「マクロ経済学」における「古典派」対「ケインジアン」論争