現代経済学基礎:第11回講義ノート

2014年6月25日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎

マクロ経済学 (7):財政と景気 (2)

[今日の内容]
1 財政政策と均衡財政
2 政府部門介入時のケインズ型消費関数
3 政府部門介入時の均衡GDP水準
4 政府の介入と投資乗数
[今日の問題意識]
「有効需要の原理」を想定したとき,政府の介入・財政と景気の関係は,どのようになっているのであろうか。
(1) 政府が存在する場合の民間部門の消費,貯蓄活動
(2) 政府の介入は,投資乗数を上げるであろうか,下げるであろうか。
[キーワード]
財政政策,ケインズ型消費関数,有効需要の原理,投資乗数

1 財政政策と均衡財政

●財政政策

【考えてみよう!】
政府支出($G$)が $120$,租税が
 $T = 20 + 0.25Y$
のとき,財政赤字と実質GDP水準($Y$)の関係は,どのようになっているか,分析してみよう!

2 政府部門介入時のケインズ型消費関数

●可処分所得の処分(復習)

●ケインズ型消費関数(復習)

【考えてみよう!】
政府の介入がないときの消費関数が
 $C = 10 + 0.8Y$
であったとしよう。それでは,政府の介入があるときのケインズ型消費関数は?

3 政府部門介入時の均衡GDP水準

●総需要(復習)

●均衡GDP水準(復習)

【求めてみよう!】次の閉鎖経済について,「有効需要の原理」を想定して,均衡GDP水準を求めてみよう!
政府の介入がないときの消費関数
 $C = 10 + 0.8Y$
租税
 $T = 20 + 0.25Y$
民間投資
 $I = 46$
政府支出
 $G = 120$

【考えてみよう!】
上の閉鎖経済において,政府の介入がどの程度の経済効果をもつのか,考えてみよう!特に,
(1) 特に,政府の介入がまったくない場合と比べてみよう!
(2) 財政赤字がいくらかを調べ,経済効果と財政赤字の関係を推測してみよう!

4 政府の介入と投資乗数

●投資乗数(復習)

投資乗数の比較
政府の介入 な し  あ り 
投資乗数