現代経済学基礎:第17回講義ノート
2014年9月24日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎
ミクロ経済学 (2):消費者 (1) 選択肢と選好
- [今日の内容]
- 1 消費者の選択肢:「消費計画」
- 2 消費者の好み:「選好」と「無差別曲線」
- 3 消費者の主観的価値:「限界代替率」と「需要価格」
- 4 例題
- [今日の問題意識]
-
・消費者の選択肢は?
・選択肢上の消費者の好みを,どのように表現すれば良いであろうか? - [キーワード]
- 消費計画,効用,選好,無差別,無差別曲線,限界代替率,需要価格,市場価格
1 消費者の選択肢:「消費計画」
【考えてみよう!】
カレーの量とライスの量を自由に選べるカレー屋さんを想像しよう。商品Xをカレー(単位:スクープ),商品Yをライス(単位:スクープ)とする。カレー1単位,ライス2単位のカレーライスを x-y平面で表現してみよう!
●消費計画
2 消費者の好み:「選好」と「無差別曲線」
●効用(Utility)と選好(Preference)
●無差別(Indifference)
●無差別曲線(Indifference Curve)
[例17.1]カレーとライス,まったくこだわらない太郎さん。但し,いずれも好きである。
【トライしてみよう!】つぎの消費計画を通る,[例17.1]の太郎さんの無差別曲線を図示してみよう!
・消費計画 (3,2)
・消費計画 (4,4)
3 消費者の主観的価値:「限界代替率」と「需要価格」
【考えてみよう!】
[例17.1]の太郎さんとカレーライス (3,2) を考えよう。その消費計画から,カレーを1単位増やすとき,太郎さんはライスを最大で何単位あきらめる用意があるであろうか?消費計画 (4,4) のときは,どうであろうか。
●限界代替率(Marginal Rate of Substitution, MRS)
【考えてみよう!】
・[例17.1]の太郎さんとカレーライス (3,2)
・カレー屋さんがカレーを1単位80円,ライスを1単位120円で販売
■Q1. 太郎さんはカレーを1単位増やすときに,最大で何円,支払う用意があるであろうか?
■Q2. 結局,太郎さんは,(3,2)のカレーライスを注文するであろうか?
●需要価格(Demand Price)
●市場価格(Market Price)
4 例題
[例題17.1]花子さんは,太郎さん同様,カレーライスを好きであるが,太郎さんとは異なり,そのカレー屋さんのカレーライスについては,カレー1単位に対しライス2単位の比率が最も美味しいと感じているという。そこで,
(1) 消費計画 (3,2) を通る無差別曲線を描きなさい。
(2) 消費計画 (4,4) を通る無差別曲線を描きなさい。
(3) 消費計画 (3,2) での限界代替率は,カレー1単位当たりライス何単位であろうか。
(4) カレー屋さんがカレーを1単位80円,ライスを1単位120円で販売しているとき,消費計画 (3,2) でのカレーの需要価格は,何円であろうか。結局,花子さんは,(3,2)のカレーライスを注文するであろうか。