現代経済学基礎:第21回講義ノート

2014年10月22日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎

ミクロ経済学 (6):生産者 (2) 費用の概念とその技術との関係

[今日の内容]
1 前回「例題20.1」の解答
2 費用の概念
3 技術と費用の関係
4 例題
[今日の問題意識]
■技術と費用の関係は?
■そもそも,費用とは?
[キーワード]
機会費用,正常利潤,超過利潤,総費用,総費用曲線,固定的生産要素,可変的生産要素,固定費用,可変費用

1 前回「例題20.1」の解答

2 費用の概念

【考えてみよう!】 例題20.1のソフト・メーカー(前回講義
つぎの各ケースでの,機械1台当たり生産コストは?
(1) リース会社から機械を借りる:リース料=月5,000円/1台
(2) 機械2台分を借り入れ(借金)で購入:元利合計7,000円/月,減価償却(2台分)1,000円/月
(3) (2)のケースで,借金の返済後

●機会費用(Opportunity Cost)

●レンタル・コスト(Rental Cost)

●賃金(Wage)

●正常利潤(Normal Profits)

●超過利潤(Excess Profits)

3 技術と費用の関係

●総費用(Total Cost, TC)

●総費用曲線

●固定的生産要素

●可変的生産要素

●固定費用(Fixed Cost, FC)

●可変費用(Variable Cost, VC)

[ファクト21.1]
   TC = VC + FC

【例21.1】
例題20.1(前回講義)のソフト・メーカーを考えよう。賃金が1時間1500円(1か月20日勤務で1時間あたり30000円),レンタル・コストが機械1台月5000円とする。また,機械の台数は1ヶ月の間,変えることはできないが,労働時間は変更可能とする。
(1) 固定費用はいくらになるであろうか。それは,生産量とどのような関係にあるのか,図で示してみよう!
(2) 生産量と可変費用の関係を図示してみよう!
(3) 総費用曲線を図示してみよう!

4 例題

[例題21.1] 例20.1のリンゴ農家(前回講義)は,自らの農業以外で働くと労働1単位あたり年間36万円の所得を稼ぐことができる。また,所有しているリンゴの木を他の農家に貸すと1本あたり年間5万円の利益になるという。
(1) この農家の生産の固定費用は,年間いくらになるであろうか。
(2) この農家(自営)が自らの農業に従事することの労働1単位あたりの費用は,年間いくらになるであろうか。
(3) 生産量と可変費用の関係を図示しなさい。
(4) 総費用曲線を図示しなさい。