現代経済学基礎:第13回講義ノート
2014年7月9日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎
マクロ経済学 (9):財政と景気 (4)
- [今日の内容]
- 1 減税の効果
- 2 考察
- [今日の問題意識]
-
「有効需要の原理」を想定したとき,政府の介入・財政と景気の関係は,どのようになっているのであろうか。
【前回】(1) 財政発動の効果
(2) 公債発行 vs. 増税
【今回】減税 - [キーワード]
- 減税乗数
1 減税の効果
●財政政策【復習】
●財政赤字【復習】
●政府支出乗数【復習】
●減税乗数
【考えてみよう!】
景気対策と銘打って10兆円規模の減税を政府がするときに,政府は,10兆円の資金をどのようにして用意しているのであろうか,考えてみよう!
[ファクト13.1]公債発行を原資とする減税乗数
$\frac{b}{1-b(1-t)}$ $b$:限界消費性向,$t$:税率
2 考察
【求めてみよう!】前々回講義【求めてみよう!】の閉鎖経済において,「有効需要の原理」が働くものと想定して,減税16単位の効果を求めてみよう!また,前回【求めみよう!】の政策1と政策2と比較してみよう!
減税乗数 | $\Delta Y$ | $Y$ | $G$ | $T$ | $G−T$ |
? |
【考えてみよう!】以下のデータが,ケインジアンの理論の予測通りの効果を持つことを示しているか否か,考えてみよう!
【データの出所】
$Y$:名目GDP(内閣府 2009年度国民経済計算(2000年基準・93SNA) & 011年度国民経済計算(2005年基準・93SNA))
$G$:一般会計歳出(社会保障費,恩給,国債費を除く:財務省 第24表決算値)
$T$:租税(財務省 第4表決算値)マイナス(社会保障費+恩給)