現代経済学基礎:第24回講義ノート
2014年11月12日 水・1[新]現代経済学入門[旧]現代経済学基礎
ミクロ経済学 (9):市場均衡
- [今日の内容]
- 1 前回「例題23.1」の解答
- 2 市場の特徴化
- 3 完全競争市場における価格形成
- 4 例題
- [今日の問題意識]
-
・ミクロ経済学の問題意識と体系(秋学期第1回)
・消費者の選択 → 需要曲線
・生産者の選択 → 供給曲線
■Q. 市場価格は,どのように決まるのであろうか。 - [キーワード]
- 完全競争,取引費用,情報の対称性,競争性,参入・退出,市場需要曲線,市場供給曲線,超過需要,超過供給,価格メカニズム,主体的均衡,需給均衡(需給バランス),市場均衡,均衡取引価格,均衡取引量
1 前回「例題23.1」の解答
2 市場の特徴化
(1) 取引費用
(2) 情報の対称性
(3) 競争性
(4) 参入・退出の自由
●完全競争市場
●価格受容者(プライス・テイカー)
【考えてみよう!】次の各ケースは,完全競争のいずれの条件を満たすといえるであろうか,考えてみよう!
(1) 東京から大阪までの旅客輸送サービス
(2) 経営内容が不明な場合の株式市場
(3) 初期契約では取引内容のすべてを記すことのできない住宅取引
3 完全競争市場における価格形成
●市場均衡
●主体的均衡
●需給均衡(需給バランス)
●均衡取引価格
●均衡取引量
●市場需要曲線
●市場供給曲線
●超過需要
●超過供給
●価格メカニズム
【求めてみよう!】例16.1(秋学期第1回):ジョブ・マーケット
市場均衡を求めて,Q1〜Q4への答えを探ってみよう!
4 例題
[例題24.1]買手が240人存在し,各買手は1単位欲しいとする。各買手の需要価格は1単位900円である。これに対し,売手は160人存在し,各売手は1単位所有しているものとする。各売手の限界費用は1単位600円である。
(1) 各買手の需要曲線を図示しなさい。
(2) 買手が需要曲線上で取引しない場合,その買手の選択はどのような意味で最適ではないのか,説明しなさい。
(3) 市場需要曲線を図示しなさい。
(4) 市場供給曲線を図示しなさい。
(5) 市場均衡での取引量,価格を求めなさい。
(6) 市場価格が700円のとき,超過需要,超過供給のいずれが発生するであろうか,何人の買手,あるいは売手が取引できないのであろうか,説明しなさい。
(7) その取引できない人の一人を考えよう。その人はどうすることで取引することができるであろうか,説明しなさい。