マクロ経済学:第3回講義ノート

2012年4月24日 火・1[新]マクロ経済学A[旧]現代経済学応用A

第3回 有効需要の原理と均衡GDP水準の決定

<今日の内容>
1 名目価格の下方硬直性:「セイ法則」vs.「有効需要の原理」
2 「有効需要の原理」と均衡GDP水準の決定:45度線分析
 2.1 総需要と総供給
 2.2 消費関数
 2.3 均衡GDPの決定:45度線分析
 2.4 GDPギャップ:インフレ・ギャップ,デフレ・ギャップ

1 名目価格の下方硬直性:「セイ法則」vs.「有効需要の原理」

[例3.1]主体:企業A(農産物),企業B(建築業),消費者
 企業A:建物 20単位 「欲しい」
 消費者:建物 30単位 「欲しい」
 消費者:農産物 所得の8割 「欲しい」
 企業A:300単位 「売りたい」
 企業B:200単位 「売りたい」

●需要

●供給

●需給均衡(需給バランス)

●セイ法則

●有効需要の原理

2 「有効需要の原理」と均衡GDP水準の決定:45度線分析

2.1 総需要と総供給

●総需要
 E = C + I + G + EX - IM
・封鎖経済の場合
 E = C + I + G
・封鎖経済,かつ,政府の介入がない場合
 E = C + I

●総供給と可処分所得の処分
・政府の介入がある場合
 Y = C + S + T
・政府の介入がない場合
 Y = C + S

2.2 消費関数

Y − T 対 C の関係

●独立消費支出
●限界消費性向
●平均消費性向

[例3.2]ケインズ型消費関数
 C = a + b(Y−T) (a > 0, 0 < b < 1)

2.3 均衡GDPの決定:45度線分析

●均衡GDP水準(均衡国民所得水準)

■Q. 有効需要の原理を仮定しよう。均衡GDP水準は,どのように決まるのであろうか。例3.1の場合,均衡GDP水準は,何単位になるのであろうか。

●意図せざる在庫投資 = Y - E

プロセス Y  C  I  E 意図せざる在庫投資
5004005045050
4503605041040

●45度線分析

[仮定]政府の介入のない封鎖経済

2.4 GDPギャップ:インフレ・ギャップ,デフレ・ギャップ

●完全雇用GDP水準:YF

●インフレ・ギャップ vs. デフレ・ギャップ