マクロ経済学:第9回講義ノート

2012年6月12日 火・1[新]マクロ経済学A[旧]現代経済学応用A

第9回 利子率と貨幣市場(2)

<今日の内容>
1 今日の問題意識
2 金融市場の均衡
3 貨幣市場
 3.1 フィッシャーの交換方程式
 3.2 ケンブリッジ方程式
 3.3 流動性選好説

1 今日の問題意識

[前回問題意識]
■Q.限界効率の理論や q理論によると,民間投資(I)は市場利子率(r)と逆相関する。それでは,市場利子率(r)は,どのように決まるのであろうか。
[前回内容]
・直接金融 vs. 間接金融
・債券価格と債券利回りの関係
[今回]
利子率(債券利回り)の決定と貨幣市場の関係

2 金融市場の均衡

[単純化]
 直接金融:「債券」
 間接金融:「貨幣」

●資産選択
QB + PL = A
 A:一国全体の金融資産の残高
 P:物価水準
 L:実質貨幣需要
 Q:債券価格
 B:債券需要

●金融市場のワルラス法則
Q(B - B0) + PL - M = 0
 B0:債券の発行残高
 M:貨幣の発行残高「名目マネーサプライ」「名目貨幣供給量」
 ※「貨幣」とは? ⇒ 次回講義

3 貨幣市場

3.1 フィッシャーの交換方程式

 PY = VM
 V = PY/M:貨幣の所得速度

3.2 ケンブリッジ方程式

●貨幣需要関数
 L = kY  k:マーシャルのk

●貨幣市場の均衡
 L = M/P

 kPY = M

3.3 流動性選好説

●取引動機
●予備的動機
●投機的動機
 "John Bull can stand everything but two percent."

●貨幣需要関数
 L = L(Y, i)

●貨幣市場の均衡

●流動性の罠(Liquidity Trap)