[法]経済原論:第6回講義ノート
主体の意思決定と需要曲線,供給曲線 (2) (2011/6/16)
- [今日の問題意識]
- 例1.1 (第1回講義)
- ・主体の選択
■Q. 月給の相場があったとき,各企業は何人雇用しようとするか。 → 需要曲線
■Q. また,TさんやUさんは,A社やB社への就職を希望するであろうか。 → 供給曲線
■Q. 一般に,買手の選択,売手の選択には,どのような原理が成り立つのであろうか。
- より一般的には,
-
■Q.需要曲線,供給曲線とは?
■Q.それらは,主体の意思決定とどのように関係しているのであろうか。 - [今日の内容]
-
1 需要曲線,供給曲線の概念(復習)
2 売手の意思決定と供給曲線
2.1 売手の選択
2.2 供給曲線の導出
2.3 売手の余剰と供給曲線の関係 - [キーワード]
- 供給価格,費用,費用曲線,限界費用,限界費用曲線,余剰,余剰最大化,余剰最大化の1階条件,供給量,供給曲線
- [教科書]
- 第2章 2.1, 2.2
- [関連練習問題]
- 教科書 2章末 問題2.2(1)-(3)
1 需要曲線,供給曲線の概念(復習)
●需要曲線 (Demand Curve)
●供給曲線 (Supply Curve)
2 売手の意思決定と供給曲線
2.1 売手の選択
[例6.1](教科書 2章 例2.4)
彩さんは,3 kg のリンゴを持っている。リンゴを 1kg 売却するのであれば 80 円,2kg 売却するのであれば 1kg 当たり 150 円,3kg 売却するのであれば 1kg 230 円最低受け取る必要があるという。
[例6.2]例1.1 (第1回講義) の Tさんや Vさん
- ●供給価格
- ●費用曲線
- 取引量
x
に対する費用C(x)
円 - ●限界費用 (Marginal Cost, MC) と限界費用曲線
- ●売手の余剰
-
余剰 = px − C(x)
[ファクト6.1]売手の余剰最大化の1階条件 (教科書 2章 ファクト2.5)
売手が余剰を最大化すれば,
市場価格 = 供給価格
(市場価格 = 限界費用)
p = C'(x)