[法]経済原論：第15回講義ノート
経済政策の効果 (3) (2011/10/6)
- ［今日の問題意識］
- ■Q．一括式の課税/補助以外による政府の介入は，どのような効果があるのであろうか。
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→ 前期第10回：分析道具，価格規制
前回（後期第２回）：数量規制，流通統制，国有化
- ［今日の内容］
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１ 従量税の効果
２ 従価税の効果
３ 補助金の効果 - ［キーワード］
- 従量税，従価税，補助金，厚生損失，所得移転
- ［教科書］
- 第2章 2.5
- ［関連練習問題］
- 教科書 2章末 問題2.4
１ 従量税の効果
［例15.1］第10回講義 例10.1 (教科書 2章末 問題2.4(5))
政府が 1km 16円を生産者に課税
３つの効果
(1) 生産者の選択の変化 → 供給曲線のシフト
(2) 厚生損失 ＝ 総余剰：最大ではない
(3) 所得移転
［ファクト15.1］数量１単位当たり t円の従量税を生産者に課税。このとき，利潤最大化では，
p ― t ＝ MC
２ 従価税の効果
［例15.2］第10回講義 例10.1
生産者の売上に10％を課税
３つの効果
(1) 生産者の選択の変化 → 供給曲線のシフト
(2) 厚生損失 ＝ 総余剰：最大ではない
(3) 所得移転
［ファクト15.2］生産者の売上に100t％の従価税を生産者に課税。このとき，利潤最大化では，
(1 − t)p ＝ MC
３ 補助金の効果
［例15.3］第10回講義 例10.1 (教科書 2章末 問題2.4(6))
生産者に，売上の80％の金額を補助
３つの効果
(1) 生産者の選択の変化 → 供給曲線のシフト
(2) 厚生損失 ＝ 総余剰：最大ではない
(3) 所得移転
［ファクト15.3］生産者の売上の100s％の金額を生産者に補助。このとき，利潤最大化では，
(1 + s)p ＝ MC
