[法]経済原論:第14回講義ノート
経済政策の効果(2) (2011/9/29)
- [今日の問題意識]
- ■Q.一括式の課税/補助以外による政府の介入は,どのような効果があるのであろうか。
- → 前期第10回:分析道具,価格規制
- [今日の内容]
-
1 数量規制
2 流通統制
3 参入の自由 vs. 国有化 - [キーワード]
- 厚生損失,数量割当,所得移転,闇市場,消費者価格,生産者価格,逆鞘,参入の自由,国有化
- [教科書]
- 第2章 2.5
- [関連練習問題]
- 2章末 問題2.4
1 数量規制
[例14.1]第10回講義 例10.1 (教科書 2章末 問題2.4(3))
市場価格が1km40円になるよう政府が生産に規制
4つの効果
(1) 所得移転
(2) 数量割当問題
(3) 闇市場の発生
(4) 厚生損失 = 総余剰:最大ではない
2 流通統制
[例14.2]第10回講義 例10.1 (教科書 2章末 問題2.4(4))
政府は産業全体を公営化。営業キロ数を210kmに設定。
3つの効果
(1) 消費者価格,生産者価格の間の逆鞘
(2) 所得移転
(3) 厚生損失 = 総余剰:最大ではない
3 参入の自由 vs. 国有化
[例14.3]第10回講義 例10.1 (教科書 2章末 問題2.4(7))
参入によって市場供給曲線が次に変化するという。
S = 9p
参入規制の効果
(1) 取引価格
(2) 消費者余剰,生産者余剰,総余剰
[応用] 国有化の効果