現代経済学応用:第8回講義ノート
2012年6月5日 火・3[新]現代経済学応用A[旧]ミクロ経済学A
第8回 展開形ゲーム(1)構成要素と分類
<今日の内容>
1 今日の問題意識
2 展開形ゲーム
1 今日の問題意識
例1)逢い引きのジレンマ → 一方が他方の選択を観察できれば,ジレンマは起こらない。
例2)逢い引きのジレンマ → 男性側が女性側の気持ちを知らない場合は?
例えば,女性が男性に思いを寄せている場合(タイプL)と,顔を合わせるのも嫌な場合(タイプH)のいずれかを,男性が知らない場合は?
■Q1. 一般に,プレイヤーの行動やタイプについての情報を,どのようにモデル化すれば良いであろうか。
■Q2. モデル化できたとして,どのような解概念が想定できるであろうか。支配可解性やナッシュ均衡といった解概念を導入するには,どのようにすれば良いであろうか。
■Q3. これまでの解概念を導入できたとしても,戦略形ゲームと異なって,何かしらの問題点は伴わないのであろうか。
2 展開形ゲーム
2.1 展開形ゲームの構成要素
- プレイヤー集合
- ゲームの木(Game Tree)
- ノード
- 始点(初期ノード,Initial Node)
- 終点(ターミナル・ノード,Terminal Node)
- プレイヤー分割と情報集合
- 利得関数
- 履歴
- 利得
2.2 展開形ゲームの分類
- 完全情報(Perfect Information)vs. 不完全情報
- 完全記憶(Perfect Recall)vs. 不完全記憶