企業と経済・応用:第3回講義ノート
市場の機能と政府の役割:部分均衡分析 (2) (2011/4/25)
- [今日の問題意識]
- 例1.1 (第1回講義)
- ・主体の選択
■Q. 月給の相場があったとき,各企業は何人雇用しようとするか。 → 需要曲線
■Q. また,TさんやUさんは,A社やB社への就職を希望するであろうか。 → 供給曲線
■Q. 一般に,買手の選択,売手の選択には,どのような原理が成り立つのであろうか。
- より一般的には,
-
■Q.需要曲線,供給曲線とは?
■Q.それらは,主体の意思決定とどのように関係しているのであろうか。 - [今日の内容]
- 1 買手の選択理論(復習+α)
- 2 売手の意思決定と供給曲線
- [キーワード]
- 需要量,需要曲線,供給価格,費用,費用曲線,限界費用,限界費用曲線,余剰,余剰最大化,余剰最大化の1階条件,供給量,供給曲線
- [教科書]
- 第2章2.1, 2.2
- [関連練習問題]
- 教科書 問題2.2(1)-(3) (第2章, pp. 41-42)
1 買手の選択理論(復習+ α)
ファクト2.1 vs. ファクト2.2 (前回講義ノート)
・例題2.3 (前回講義ノート)
市場価格 vs. 最適取引量「需要量」の関係:需要曲線
買手の余剰と需要曲線の関係
2 売手の意思決定と供給曲線
■Q. 需要曲線のときと同じように,売手の余剰最大化と供給曲線が関係しているのであろうか。
■Q. であれば,売手の便益 v(x)
や費用 C(x)
は,どのように表現できるであろうか。
●供給曲線 (Supply Curve) (復習)
[例3.1](教科書 例2.4, p. 22)
彩さんは,3 kg のリンゴを持っている。リンゴを 1kg 売却するのであれば 80 円,2kg 売却するのであれば 1kg 当たり 150 円,3kg 売却するのであれば 1kg 230 円最低受け取る必要があるという。
[例3.2]例1.1 (第1回講義) の Tさんや Vさん
- ●供給価格
- ●限界費用 (Marginal Cost, MC) と限界費用曲線
- ●費用と限界費用曲線の関係
- 取引量
x
に対する費用C(x)
円 - ●売手の余剰
-
余剰 = px − C(x)
[ファクト3.1]売手の余剰最大化の1階条件 (教科書 ファクト2.5, p. 24)
売手が余剰を最大化すれば,
市場価格 = 供給価格
(市場価格 = 限界費用)
p = C'(x)