企業と経済・応用:第21回講義ノート
生産者 (2) 技術と費用構造 (2011/10/31)
- [今日の問題意識]
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■Q1. 生産技術と費用は,どう関係するのか?
■Q2. 生産水準,どう決めるのか?
■Q3. それは費用とどう関係するのか?
■Q4. 供給曲線は,どのように導出されるのか? -
★技術と費用の関係は?
★そもそも,費用とは? - [今日の内容]
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1 費用の概念と正常利潤
2 生産技術と費用の関係:総費用曲線
2.1 労働と資本の2つのみの場合:短期分析
2.2 労働と資本の2つのみの場合:長期分析 - [キーワード]
- 機会費用,正常利潤,埋没費用,サンク・コスト,短期,長期,固定的生産要素,可変的生産要素,固定費用,可変費用,総費用,総費用曲線,費用最小化の1階条件,短期総費用曲線,長期総費用曲線,包絡線
- [教科書]
- 4章 4.2.1, 4.2.2
- [関連練習問題]
- 教科書 4章末 問題4.2, 問題4.3(1)一部
1 費用の概念
[例21.1]教科書 例4.7
●機会費用(Opportunity Cost)
●レンタル・コスト(Rental Cost)
資本サービス1単位の生産の機会費用
●賃金(Wage)
労働1単位あたりの機会費用
●正常利潤(Normal Profit)
●埋没費用,サンク・コスト(Sunk Costs)
2 生産技術と費用の関係:総費用曲線
●短期 vs. 長期
●固定的生産要素
●可変的生産要素
●固定費用(Fixed Cost, FC)
●可変費用(Variable Cost, VC)
●総費用(Total Cost, TC)と総費用曲線
[法則]
TC ≡ VC + FC
2.1 労働と資本の2つのみの場合:短期分析
[例題21.1]短期において,資本 (K) は固定的,労働 (L) は可変的であるとする。このとき,教科書図4.2(a)の生産曲線を想定して,つぎを図示しなさい。但し,賃金を1単位当たり w円,資本のレンタル・コストを1単位当たり r円とする。
(1) 固定費用と生産量の関係
(2) 生産量と可変費用の関係
(3) 総費用曲線
2.2 労働と資本の2つのみの場合:長期分析
[例題21.2]例題21.1において,長期の場合は,どうなるであろうか。
(1) 固定費用と生産量の関係
(2) 生産量と可変費用の関係
(3) 総費用曲線
[ファクト21.1]費用最小化の1階条件(教科書 4章, ファクト4.8)
MRTS = w/r
[ファクト21.2]長期総費用曲線は,短期総費用曲線の包絡線である。