ミクロ経済学:第24回講義ノート
2014年11月18日 火・3[新]ミクロ経済学B[旧]現代経済学応用B
生産者 (3) 単位当たり費用の構造
- [今日の内容]
- 1 単位当たり費用の概念
- 2 単位当たり費用の構造
- 3 短期 vs. 長期
- [今日の問題意識]
-
【秋学期第6回 問題意識】
■Q. 単位当たり費用の構造は?それは,生産性とどのように関係しているのであろうか?短期と長期の構造上の差異は? - [キーワード]
- 平均総費用,平均可変費用,平均固定費用,限界費用,短期平均総費用,長期平均費用,短期限界費用,長期限界費用
- [参考書]
- 奥山 4章 4.2.3, 4.3
1 単位当たり費用の概念
- ●平均総費用 (Average Total Cost,
ATC
) - ●平均可変費用 (Average Variable Cost,
AVC
) - ●平均固定費用 (Average Fixed Cost,
AFC
)
[ファクト24.1]
ATC = AVC + AFC
- ●限界費用 (Marginal Cost,
MC
)
2 単位当たり費用の構造
[ファクト24.2](参考書, ファクト4.9)
(1) AVC の最小で,AVC = MC
(2) ATC の最小で,ATC = MC
(3) y = 0 で,AVC = MC
(4) MC = w/MPL
【確認してみよう!】
例22.2のリンゴ農家(秋学期第7回)において,ファクト24.2が成り立つか否か,確認してみよう!
3 短期 vs. 長期
・短期平均総費用 SATC
・長期平均費用 LAC
・短期限界費用 SMC
・長期限界費用 LMC
[ファクト24.3](参考書, ファクト4.10)
各生産量について,長期総費用を与える短期総費用曲線を考えよう。そのとき,
(1) LAC = SATC
(2) LMC = SMC
また,すべての生産量において,
(3) LAC ≤ SATC